機能不全家庭に育ったからこそ。
子育て、ってまずベースが大変なイメージがあります。
よく泣く、離乳食食べない、喧嘩する、夜泣きして親は寝不足。
もう基本が大変なのに、機能不全家庭に育った人が子育てするとなると、そこに自分の幼少期が絡んでくる。
昔のことを思い出して辛くなったり
昔されていないことを享受している子どもを見て羨ましくなったり
そもそも愛情もらってないのに愛情なんて注げないよ!ってなったり。
実際やってみて、めちゃくちゃ大変なんですよね。
それでも、です。
それでも、私には「子育てしていて心が震えまくるくらい感動する瞬間」というものが、今までに結構な回数ありました。
こんなに大変な子育てで、明らかなハンデ(機能不全家庭育ち)があるのに、です。
そしてそれは「機能不全家庭に育った私」だからこそ嬉しいことでした。
それはどんな瞬間だったのか。
具体的にいうと
上の子が下の子に「分け与える」ことをしていたとき
子どもが、自分のことを好きだと思えているのを感じたとき
子どもが感情のコントロールをがんばってできたとき です。
他のお母さんだってそれは嬉しいよね、と思うかもしれません。でもこれは、私にとっては特別に嬉しいことなんです。
なぜなら
私の育った家庭は、家族のなかで様々なものが「奪い合われて」いました。
そして、私は自分のことが嫌いでした。感情のコントロールが苦手でした。
そんな私の子どもが、上記のような行動ができるということ。
それは私が適切な子育てを真剣に学んで、暴れ狂う自分の心と向き合って、それをコントロールする練習をしてきた努力の上にあることだからです。
もちろん、それを受け取ってくれた子どもの力も。
こういう経験を経て私が思ったのは
機能不全家庭に育った多くの人が、「大変」なだけじゃなくてこの「心が震えるほど感動する瞬間」を感じられたら最高だなってことでした。
そしたら、きっと自分のことを「すごいじゃん!」って思えたりするかもしれない。
幼少期のことを、忘れることはできなくても、それを乗り越えられたって自信になるかもしれない。
過去起こってしまった悲しいことは消せないけれど、適切な方向に、適切な努力をすれば幸せにだってなれる。
子ども時代につらい思いをした人。
今20歳の人も
今30歳の人も
40歳の人も50歳の人も。
みんなで思いっきり幸せになりたいです。
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