身体はトラウマを記録する
こんにちは。
今日はこちらの書籍の紹介です。
以前インスタグラムでもご紹介した本ですが、諸般の事情により投稿を削除したため、内容のみブログで再投稿します。
著者はトラウマ研究の第一人者とされるアメリカの医師で、震災後のメンタルケアのための講演で来日したこともある方です。 トラウマについての様々な研究と考察、そして根拠に基づいた治療法にも書かれており、非常に画期的で参考になる本です。
個人的に、記憶する、ではなく【記録する】なのがポイントです。記録するには理由があります。生きるためです。
原書はレビュー900件近いのに、評価アベレージが4.8というなんともすごい本。
なぜ愛着が必要なのか。親に愛されず虐げられながら育ったとき、子供に果たしてどれ程の傷が刻まれてしまうのか。そしてその傷を癒すためには、どれ程の膨大な時間と労力が必要で、どれ程の苦しみを伴うのか。
まだまだ日本では十分に認知されているとは言い難い、不適切な養育の影響。 私はこれを読んで初めて、虐待によって脳が萎縮することを知りました。 そして自分の脳が傷付いていることに気付き、愕然とし、しかし脳は回復していくという言葉に勇気をもらいました。
子供の頃、辛い思いをした記憶がある方。それを自分のせいだと未だに思っている方。 読むと記憶が蘇って辛くなる可能性もありますが、良くなる一つのきっかけにもなり得る本だと思います。
私は、著者の言葉に読みながら涙しました。 良書中の良書です。
4000円と、ややお値段は高めですが、読み終わったときにはそれ以上の価値があったと私は感じました。気になる方は一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
読んでいただき、ありがとうございました。
0コメント